ウェブ進化論を読んで
梅田望夫著の「ウェブ進化論 -本当の大変化はこれから始まる
」を読みました。
Googleという会社がネットの世界(あちら側)に大きな影響力を与えだしているのはなんとなく感じていましたが、この本では多少偏った意見もあるものの、それが具体的にどんなことなのか端的に説明されていて、非常に参考になりました。
そして感じたのが、明らかに世代の差による価値観の違いが存在しているんだと言うこと。
自分もまだまだ若いと思ってはいますが(Googleの創業者と同い年…)、既に入社して10年が経ち、新入社員からみたら立派な中堅社員ですな。
彼らとは10年もの違う世代を生きてきているわけで、例えば携帯電話一つ取ってみても、僕なんかは会社に入ってから2~3年後にからようやく持ち始めたが、彼らは既に学生時代から当たり前のように使っている。
インターネットだって当たり前のメディアとして認識しているに違いないし、じっくり話し合ってみれば、きっとそこには大きな価値観の違いがあるはずである。
そう考えると、うちの会社の経営者層は自分の年齢の倍近い方々ばっかりな訳で、これだけ大きな変化に果たしてついてこれているのかどうか、甚だ疑問です。
この本にも若干触れられていますが、特にこれまでの(こちら側の)コンピュータ産業の世界にどっぷり使ってきた企業のお偉いさんにとっては、その自分達の作っているコンピュータの「あちら側」で起こっていることが、なかなか理解できないようだ。
そんな方々が、これまでと同じように会社の舵取りを行っていて良いのかどうか。ちょっと危機感を覚えます。
さて、この本を読んで、今どんな変化が起こりつつあるのかは概ね理解できた。そして新たに生まれつつある世界の中で、我々はどのように生きていくべきなのか。そしてビジネスにどのように活かしていくべきなのか。
ん~。
SEOやらブログやら動画配信やら、キーワードは山ほどあって、それをネタに商売している会社も山ほど出てきたけれど、本質的な解にはすぐには行き着かなさそうです。
しかし、幼少の頃に漠然と感じた、「コンピューターってなんだか世界を面白くしそう!」というわくわく感は、間違いなく現実のものになって来ています。
楽しみです。
« Yahoo!ブログ検索 | トップページ | Google モバイル広告 »
「eマーケティング」カテゴリの記事
- メルマガを書いてみて。(2006.07.09)
- WEB2.0とサイバーエージェントとドロップシッピングと(2006.06.26)
- ドリコム×セプテーニのセミナーに行ってきました。(2006.05.18)
- AIDEESモデル(2006.05.03)
- Google モバイル広告(2006.04.12)
コメント
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: ウェブ進化論を読んで:
» Yahoo! Japan10周年と『ウェブ進化論』 [微熱日記]
ニフティがパソコン通信サーヴィスを終えたときに、Yahoo! Japanが10周 [続きを読む]
» 「ウェブ進化論」を読んで−技術革新に伴う破壊的変化を鋭く解説する傑作 [テクノロジーとマネジメントの狭間に]
ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる梅田 望夫 筑摩書房 2006-02-07売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools この作品は、「グーグル前」と「グーグル後」で何が変わるのかを的確に表現している。 そのインパクトとは、いままで取るに足らないと考え..... [続きを読む]
» 強力なSEO機能を持ったアフィリエイター向けのテンプレート [ライブドアブログで紹介する、ブログアフィリエイターのための無料テンプレート館@まゆら]
SEO機能が充実した、アフィリエイター向けのブログテンプレートが届いています。その名も [続きを読む]
私も最近読み始めました。書いてある内容に納得したこと以上に、納得できない人が大勢いることを意識できたことの意義が大きかったと思います。
コンピューターってなんだか世界を面白くしそう!・・・まさにこういった気持ちを持った人が現在のインターネットを作っているんでしょうね。
投稿: FORESTZ | 2006-04-07 21:50